教えて!プラレンジャーQ&A

カテゴリエラストマー

エラストマーとゴムの違いは何ですか?

エラストマー(elasitic polymerを合わせた造語)とは弾性のある高分子材料の総称ですが、

樹脂素材の熱可塑性エラストマーを「エラストマー」と表現し、熱硬化性エラストマーを「ゴム」と表現することが、一般的に多くみられます。

 

<熱可塑性エラストマー>

熱を加えると軟化して流動性を示し、冷却するとゴム状に戻る性質を持ちます。

◎種類 オレフィン系(TPO、TPV)・スチレン系(TPS)・ウレタン系(TPU)・エステル系(TPC、TPEE)・塩化ビニル系(TPVC)・アミド系(TPAE)などがあります

◎特徴

メリット・・比重が軽い、リサイクル可能、デザイン性が豊富、コスト安、異素材接着可(二色成形)など

デメリット・・耐久性(未架橋の為)、オイル(影響を受けやすい)、耐熱性(影響を受けやすい)など

<熱硬化性エラストマー>(加硫ゴム)

熱を加えても軟化しない、比較的耐熱性に優れています。一般的にゴムというと熱硬化性エラストマーを指します

◎種類 天然ゴム(NR)、シリコーンゴム(SI)、フッ素ゴム(FKM)、スチレンゴム(SBR)ブタジエンゴム(BR)、エチレンプロピレンゴム(EPM)、エチレンプロピレンジエンゴ(EPDM)、ウレタンゴム(U)、アクリルゴム(ACM)、ブチルゴム(BR)などがあります。

◎特徴

メリット・・耐熱性(熱影響を受けにくい)、耐久性に優れる(架橋している)、オイル(耐性が高い)など

デメリット・・比重が重い、リサイクル不可、デザイン性の自由度が小さい、コスト高(工程が多い)など

 

エラストマーやゴムと言っても、大きく分け二つに分かれ、その中でも様々な種類やグレードに分かれます。

製品を作る上では、要求される物性に合わせて、数百種類の中から素材を適切に選定する必要があります。

グランツでは、幅広いネットワークを使い最適な素材を提案致します。

是非お問い合わせください。